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2024年5月28日

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【レポート】「未来をつくる やまなしでの共創プロジェクト」現地フィールドワーク(第2回目)&チェックアウト講座

やまなし共創プログラム受け入れ事業者「下部ホテル」「覚林坊」「株式会社CATCHUP」でのフィールドワークを実施しました。
2回の現地フィールドワークを経て、4ヶ月間で各チーム様々な取り組みを実施しました。その締めくくりとして、オンラインでチェックアウト講座を開催し、チームと個人のプロジェクト報告をおこないました。ここからは各チームの報告をダイジェストでお届けします。

下部ホテル

参加者:
下部ホテルは1929年に創業した老舗ホテルで、 石原裕次郎さんが泊まったホテルとしても有名です。コロナ前は大型観光バスで団体のお客様を中心に賑わっていましたが、コロナで大打撃を受けて団体ツアーはかなり少なくなりました。現在は個人のお客様をメインに、休日は家族で賑わうホテルに生まれ変わっています。

温泉が人気で、イベントも充実していて休日はかなり稼働していますが、平日は休日に比べると稼働が落ちるため、どうすれば稼動を増やすことができるか、というのが下部ホテルの課題でした。

そこでチームメンバーでホテルを見学して、色々なアイデアを出し、シニア層の満足度アップが重要だと考え、プロジェクト期間中に検証を進められることを優先し、4つの施策を試しました。

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実際にお客様から、「宿泊したあとに直筆のお手紙をいただいてすごく驚きました。リピートしたいと思います。」という嬉しいお声をいただきました。また、宿泊者の方に直接話を伺ってみようということで、対面でのヒアリングもおこないました。

今後の施策案としては、シニア向けに量が少なめの料理を提供する、シニア特別割引料金を設定する、平日の顧客基盤構築を目的として様々な企業や団体と連携して利用を促進するなど、ブランドマーケティング展開のために地域連携を強めていこうと思います。

●下部ホテル 矢崎さん:
プロジェクトを通して、皆さんに普段気づかないようなアイデアをたくさん出していただき、大変感謝しております。まだ実際に試せていないアイデアもあるので、プロジェクト期間中にできなかった施策は、順次取り組んで参ります。地域との連携もすごく魅力的で、集客に繋がりそうな種がたくさんありました。

特に1番印象に残っているのは、チームの皆さんが、お客様に直接ヒアリングしてくださったことです。客室でご回答いただくアンケートには毎日のように目を通していますが、生の声を聞くことのできる機会はあまり多くありません。対面だからこそ聞くことのできたご意見もたくさんありましたし、お褒めの言葉もいただき自信につながりました。あらためてこの仕事のやりがいを、スタッフに共有していきたいと思っております。本当にありがとうございました。

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覚林坊

参加者:
覚林坊は550年の歴史がある、泊まれるお寺です。グーグルマップでは星4.7という高評価の宿坊で、年間200万人以上が訪れる、日本を代表する日蓮宗の総本山の中心部に位置しています。お食事だったり、お庭だったり、宿泊施設の快適さであったり、全てが素晴らしく、カフェや離れなどもあり、かなり革新的な取り組みをしています。和を感じることができるお寺に泊まり、美味しい食事を楽しむことができるので、外国人にも人気です。

プロジェクトに取り組むにあたり、最初に覚林坊の目指すところについて、樋口さんから話を伺いました。その際に、覚林坊や周辺の歴史について深く知り、自然も感じながら宿泊してもらい、様々な体験をしてもらいたいという要望をいただきました。そこで、覚林坊だけではなく、身延山や峡南地域にもっと注目してもらい盛り上げていけるように、覚林坊や覚林坊の開祖である日朝上人を題材にした、ストーリーみたいなものをみんなで作りあげていきました。その中で生まれたのが、にっちょうさん研修やにっちょうさんカードといったアイデアです。

前回の11月のフィールドワークから取り組んだこととしては、まず動画については、外国人の方でも分かりやすく、覚林坊から総本山である久遠寺まで辿っていただけるように、字幕を付けてYoutubeにアップする準備を進めています。

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にっちょうさん研修については、首都圏からいきなり覚林坊に来てもらうのはハードルがあるので、まずは樋口さんにご協力いただいて、2月以降に都内でトークイベントを開催する予定です。そこからテレワークなどで覚林坊に宿泊していただき、経営者の方などに自社の研修での利用を促していきたいと考えております。

にっちょうさんカードについては、覚林坊だけではなく、周辺にある素晴らしい名所の紹介や、ご利益を体験できるようなものに仕上げました。

他にも、メンバーそれぞれの知見や経験を活かした取り組みを進めています。今後も地域を盛り上げていく活動ができればと思っています。ありがとうございました。

●覚林坊 樋口さん:
素敵な発表をありがとうございました。皆さんにお会いする前は、身延を2回訪れるだけで課題を把握して、解決につなげることは難しいだろうと思っていたのですが、これほど地域のことを深く理解して、解決策を提案していただいたことに感動しております。

私がお坊さんの道に入ってから、覚林坊やお寺文化、身延の町をこうしていきたいと思ったことをお伝えし、それを皆さんが汲み取って、トークイベントやご利益巡りという形にしてくださって本当に驚きました。今後もこの地域を盛り上げるお手伝いをしてくださるということなので、すごく期待していますし、私も一緒に身延を盛り上げていけたらと思っております。本当にありがとうございました。

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CATCHUP

●参加者 西川さん:
CATCHUPは、富士川クラフトパーク内で店舗やバーベキュー場を運営している会社です。富士川クラフトパークは、東京ドーム約11個分の広大な都市公園で、平成元年に工芸館を核として山梨県が開業した地域の活性化拠点になります。園内には工芸館の他にも、迷路やイベント広場など様々な施設があり、休日は県外からお越しになる方も多くいます。CATCHUPが運営しているのは、写真にあるかき氷がおいしい赤い屋根のお店とバーベキュー場です。私たちのチームでは、この富士川クラフトパークを活用して、地域をもっと盛り上げられないかという課題に取り組みました。

そこで、今回のプロジェクトで「子供の、子供による、子供のための国」というコンセプトで、イベントを開催しました。イベントを通して、地域にとっては公園の認知度の向上や地域の収益機会を増やすことに繋がりますし、峡南の魅力の発信もできます。参加いただく子供たちやそのご家族にとっては、広大な公園をかして、普段はできない心に残る体験ができるということを考えながら計画しました。

10月後半におこなわれた第1回のフィールドワークで初めて富士川クラフトパークを訪れ、そこからメンバーでディスカッションを始めました。山梨から帰った後もオンラインで何度も打ち合わせを重ね、担当を割り振って個別で作業を進め、当日の運営計画から参加者募集まで、わずか1ヶ月でイベントを開催するというかなりハードなスケジュールでした。

そしてこちらが11月のフィールドワークの際に実施した、イベント当日の様子です。お仕事体験として、お店屋さんやダンス教室、園内の放送マイクを使ったアナウンサー体験、他にも自然を生かしたネイチャーゲームなどをおこない、たくさんの子供たちが参加してくれました。

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最後にあらためて富士川クラフトパークの強みや課題を再整理しました。豊かな自然やたくさんの施設があり、車でのアクセスの良さといった強みがある一方で、地域外での認知度が低く、広すぎて活用できていないという課題もあります。また、富士川クラフトパークだけではなく、近隣の施設にも立ち寄りたいというニーズもあると思いますので、周辺施設と連携することで、地域全体の勧誘につなげる良いきっかけになるということも再認識しました。峡南地域の課題解決、魅力向上のために、下部ホテルさんや覚林坊さんのように積極的な取り組みをされている宿泊施設などと連携して、地域の滞在時間を伸ばすことで、よりこの地域の良さを知っていただくことができると考えています。どうもありがとうございました。

●CATCHUP 渡邊さん:
ありがとうございました。個性豊かで知識が豊富な方たちが集まってくださったので、アイデアが次から次へと湧き出てきました。最初の打ち合わせからめちゃくちゃ楽しくて、すぐに面白いことができるだろうと感じました。

準備期間が1ヶ月しかない中で、これだけのイベントを実施できたのは、本当にチームの皆さんのおかげです。たくさんの子供たちに参加してもらうことができ、富士川クラフトパークを運営する企業や、行政、地域の皆さんからも良い評価をいただくことができました。また次の開催に向けて、皆さんに力を貸していただけたら嬉しいです。

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